2021/09/14

Technics SU-R1000 試聴記 #14: 総論と後日談

試聴最終日となる14日目 (2021年7月2日) は、娘によるアナログ系試聴、およびまとめです。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

SU-R1000 Continue reading
2021/09/12

Technics SU-R1000 試聴記 #12: 内蔵ディジタルフォノイコ (補正後)

試聴12日目 (2021年6月30日) は、SU-R1000 の最大の目玉機能といえる機能のテストです。

内蔵ディジタルフォノイコを、測定レコードによる補正を行って聴いてみます。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

The Inner Treaty / San Araw Continue reading
2021/09/11

Technics SU-R1000 試聴記 #11: 内蔵ディジタルフォノイコ (補正前)

試聴11日目 (2021年6月29日) は、ついに SU-R1000 内蔵のディジタルフォノイコを試します。ただし、まずは測定レコードを使った補正はなしで。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

GyroDec / GE VRII playing EmArcy 78 rpm Continue reading
2021/09/10

Technics SU-R1000 試聴記 #07/#08/#09/#10: 引き続きアナログ入力でレコード試聴

試聴7日目 (2021年6月25日) 〜 10日目 (2021年6月28日) は、ターンテーブルから直接 SU-R1000 に接続するケーブル到着待ちのため、6日目と同じ環境でレコードをいろいろ聴いてみました。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 まで同様、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

GyroDec playing "Rhapsodic / Nicolas Repac" Continue reading
2021/09/07

Technics SU-R1000 試聴記 #06: 外部フォノイコでレコード試聴

試聴6日目 (2021年6月24日) は、ついにアナログレコードでの試聴です。ただし、SU-R1000 のディジタルフォノイコではなく、手持ちのフォノイコからのアナログRCA入力です。

パナソニック勤務の友人の計らいにより、2021年6月19日〜7月2日の2週間に渡って、話題のフルディジタルインテグレーテッドアンプ Technics SU-R1000 をお借りしての自宅環境で試聴です。

前回 に続き、当時 Facebook に毎日載せていた試聴記の(加筆修正後の)転載となります。

Michell GyroDec Mk.III Continue reading
2021/01/19

Scarce Mix of “What A Diff’rence A Day Makes”

ダイナ・ワシントン (Dinah Washington)、大好きです。初期ブルース/R&B時代も、中期ジャズ時代も、後期ポピュラーシンガー時代も。いかなる曲でも、いかなるジャンルでも、あの声が聴こえてきたとたんに全てが彼女の音楽になってしまいます。特定のジャンルにとどまらなかったことで、ブルース畑からもジャズ畑からもハードコアな(?)音楽マニアからは注目されにくいいのが、本当にもったいないです。

最初期のキーノート (Keynote) レーベル (1943年) やアポロ (Apollo) レーベル (1945年)、晩年のルーレット (Roulette) レーベル (1962年〜1963年) を除いて、そのキャリアの大半 (1946年〜1961年) の音源はマーキュリー (Mercury) とその傍系レーベルに残されており、人気盤は現在に至るまで幾度となくリイシューされてきました。集大成となるボックスセットもありますので、ほぼ全音源が現在でも入手可能です。ストリーミングでも聴くことができます。

音楽マニアではなく、多くの一般リスナーにとっての代表的な曲といえば、なんといっても名曲「What A Diff’rence A Day Makes」(邦題:「縁は異なもの」)でしょう。1959年2月19日、ニューヨーク録音。夏には Billboard の R&B チャートで1位、ポピュラーチャートで8位を記録した大ヒット曲で、1959年グラミー賞で最優秀R&Bレコードも受賞しました。

Mercury 71435x45

1959年リリースのシングル(もちろんモノーラル盤です)

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2021/01/03

Loveless 1st Pressing – MPO or DMM?

泣く子も黙る大名盤、My Bloody Valentine の “Loveless” (Creation CRELP 060) の UK LP盤、eBay とかヤフオクとかで2万〜6万円で取引されているのをふと目にしました。

I suddenly noticed that the LP version of My Bloody Valentine‘s stunning and historical masterpiece album “Loveless” (Creation CRELP 60) recently was selling for 20,000 YEN to 60,000 YEN on such sites as eBay and Yahoo! Auction (Japan).

なんかの勘違いではと思って過去の落札履歴を調べても、大量に高額落札されています。

Initially I thought it might be some kind of misunderstanding, and checked the past bidding history, but found a large number of high bids.

なんでまたこんなにバカ高い値段で取引されてるんやろう?と思い、いろいろwebで調べてみると、どうもオリジナル1stプレスのマトリクス刻印がどのパターンか、というので議論されている模様で、しかも議論はまだ収束していない感じです。

“Why is it being sold at such a ridiculously high price?” Then I searched the web and found that there seems to be a debate over which pattern was used for the matrix engraving on th original first pressings, and the debate has not yet been settled.

調べた限りでは、1991年当時の最初期プレスには手書き刻印 DMM TOWNHOUSE のパターン (The Townhouse Studios カッティング、Audio Services Ltd. プレス) と、手書き刻印 MPO の 2パターン (MPOプレスと EMI Music Publishing Ltd. プレス) の合計3パターンある、ということらしいです。

As far as I have been able to find out, the first pressings in 1991 were: a handwritten DMM TOWNHOUSE type (pressed at Audio Services Ltd.); two handwritten MPO types (one pressed at MPO, the other pressed at EMI Music Publishing Ltd.).

で、現時点でもっとも有力とされているのが、以下の順番ではないか、という説だそうです。

Then, the most popular theory at this time is that the following order is the most likely:

  1. MPO C̶ CRELP060 A1/B1 (MPO)
  2. CRELP-060-A5/B5 * DMM ASL TOWNHOUSE 3 MAX (Audio Services Ltd.)
  3. M̶P̶O̶ ̶C̶ CRELP060 A1/B1 (EMI Music Publishing Ltd.)

うちにあるLPのマトリクスを調べてみたら、2番目の DMM TOWNHOUSE 手書きマトリクスでした。1991年暮れに、多分四条河原町だか四条烏丸の輸入レコード店で新品を買った記憶です。

I checked the matrix information of the LP I own, and found that it was the second DMM TOWNHOUSE handwritten type, which I remember I bought new at an import record store either in Shijo-Kawaramachi or Shijo-Karasuma, Kyoto, probably at the end of 1991.

CRELP-060-A5/B5 * DMM

CRELP-060-A5/B5 * DMM

ASL TOWNHOUSE 3

ASL TOWNHOUSE 3

MAX

MAX

確かにCDよりは気持ちよく聴けるけど、他のプレスや再発LPと聴き比べたことはないからよく分かりません。

It’s certainly more pleasant to listen to than the CD, but I haven’t yet compared it to other pressings or reissues, so I’m not sure.

世界中のレコードコレクターは本当に怖い。。。(笑)

Record collectors all over the world are really scary… (LOL)

2025/05/06 追記: 参考として、Discogs 上の DMM TOWNHOUSE 手書きマトリクス盤エントリに寄せられた各種コメント によると、MPO マトリクス盤は CD にほぼ準拠する音、しかし DMM TOWNHOUSE 手書きマトリクス盤の音の方が好ましい、という意見が見受けられました。

Update (May 6, 2025) : For reference, various comments on the DMM TOWNHOUSE handwritten matrix entry on Discogs indicate that the MPO handwritten matrix LP sounds very similar to the CD version, but that the DMM TOWNHOUSE handwritten matrix LP sounds much preferable.

2020/09/25

(Too Long) List of “Music To (…) By” Records

During the many years of my hunting records (and loving exploring listening to music), I sometimes encounter the ones with the title “Music To (blah blah) By“. I find it interesting – the phrases ending with “By”, not with “To” nor “For”.

レコード蒐集や音楽探求をこれだけ長く続けていると、時に「Music To (なんちゃらかんちゃら) By」というタイトルのレコードや曲にたびたび遭遇します。このタイトル自体がとても興味深いといいますか、最後が「To」でも「For」でもなく、「By」というのがいい味出してる気がします。

It also makes me wonder – why are there so many records containing the music intended (or effective) for listening while doing something?

そして、「〜をしている時にかかっている音楽」「〜してる時に聴くと良い音楽」「これさえあれば〜できる音楽」と銘打たれたアルバム(や曲)が、なぜあれやこれやと(しかも最後が「By」のパターンで)これだけ世に出ているんだろう、と。

So here’s the list of such titles I could find (so far) 🙂

で、そういうタイトルのものを探して一覧にしてみました(笑)

PLEASE NOTE: THIS ARTICLE IS VERY LENGTHY! I never thought there was so many…

注意:むっちゃ長いですよ。 こんなにたくさんあるとは思いませんでした…

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2015/08/09

なんとかロマンチック / ノラオンナ

今は無き エディーズラウンジ で知り合った、柿澤龍介 さん(元「トルネード竜巻」のドラマー)の tweet で存在を知ったアルバム。お恥ずかしいことに ノラオンナ さんの名前も初めて知りました。100部限定で LP+CD でも入手可能とのことで、アナログ好きな私はそちらを購入しました。

なんとかロマンチック / ノラオンナ (NORAONNNA RECORDS NORA-0007A)

なんとかロマンチック / ノラオンナ (NORAONNNA RECORDS NORA-0007A)

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