Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 25

米国のディスク録音再生における EQ カーブの歴史と技術を探究し続けてきた2年強でしたが、ディスク録音再生技術の奥深さを知り、数多くの学びがありました。結論として、モノーラルLP時代は諸説あり客観的調査も難しいが、ステレオLP以降に非RIAAカーブが適用されたとは到底考えられない、という考えに収束しました。

Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 24

過去記事の復習として、音がレコードに刻まれるまでに通過する各機器の歴史や経緯を改めて概観すると同時に、フォノEQカーブだけが音を決める要素ではない、という当然のことを再確認します。また、近年のCDリリース音源等で、シングルマスター、LPマスター、マルチトラックマスターの音の違いから分かることを考えてみます。

1979 Ampex ADD-1 digital delay advertisement and Studer A80 tape path diagram, with the article title Vinyl: All-Analog Cutting vs. the Digital Delay Line

LPのオールアナログカッティングとディジタルディレイ

アナログマスターからカッティングされるアナログレコードの中には、途中でディジタル経路を通過しているものもあります。1980年代前半にディジタルマスターからカッティングされるようになる前から、ディジタルディレイ(DDL)というカッティング機材が使われていました。今回はこの周辺の歴史と経緯を追ってみます。

Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 20

1953 NARTB / 1954 改訂 AES / 1954 RIAA の規格が出揃ったあと、米国の各レーベルはどのように RIAA カーブによるカッティングへと移行していったのか、その変遷をさまざまな資料をたどって追ってみました。同時に、過去〜現在の再生カーブ調査探求の系譜についても調べてみました。

Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 19

1954 RIAA録音再生規格策定後、当時のディスク録音機材、特にカッティングアンプや録音イコライザについて、取説や回路図から読み解いていきました。機器によって録音カーブの実現方法がさまざまでしたが、全てRIAA録音特性前提の構成であり、非RIAA録音カーブの使用は現実的ではなかったと考えられます。

Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 17

1948年〜1953年、標準規格(1953年NARTB規格、1954年改訂AES再生カーブ、1954年RIAA標準録音再生特性)が策定されるまでの時期に、録音特性の観点から米国の各レーベルはどのような状況だったか、さまざまな資料から調査してみました。

Things I learned on Phono EQ curves, Pt. 16

今回の Pt.16 では、米国エンジニアたちの企業間交流の開始による「企業秘密」から「情報公開」への流れ、オーディオ工学専門の雑誌 Audio Engineering の誕生とそこから生まれた学会 AES、市販レコードの録音再生標準規格化に向けた最初の動き、などをみていきます。